
運営方針や「仕事のストレスケア」を運営するきっかけとなった体験談について書いてあります。 |

成果ばかりが求められる会社。ここ10年で人間関係は希薄なものになり、働き方も大きく変わりました。真面目なだけでは仕事はやっていけません。こんな中でもうまくやっていくには心の柔軟性が必要です。会社では学べない、気持ちが楽になる考え方をたくさんご紹介します。 |

ストレスにへこまされないためにメンタル面で強くなっていく方法、ストレスとうまく付き合っていく考え方をご紹介します。ストレスは悪いものだという考え方が一般的ですが、実は仕事をする上で、ある程度は必要なものです。ストレスとは何か、自分の心の動きを見つめながら考えてみましょう。 |

ストレスという言葉は広く知られていても、ストレス症状についてはまだあまり認知されていません。えっ?これってストレスからくる症状だったんだと驚かれる方も多いのでは?単なる運動不足だけでなく、その症状はストレスからきているのかも知れません。早めにストレスを認識して体をいたわるよう心がけましょう。 |

仕事をしているといろんなことがあります。いやなこと、理不尽なこと、納得いかないこと・・・。世の中自分の都合で動いてくれることって少ないのかも。でも視点を変えれば、いままであれほどイヤだった状況が一変することもあります。仕事でつれづれなるままに起こるストレス関連の出来事、いろんな視点で見ていきます。 |

相互リンクサイト様や、お世話になっているサイト様をご紹介しています。 |

お問い合わせはこちらからどうぞ! |
|
 |
|

適応障害
適応障害という言葉、最近はよく聞かれるようになりましたね。
皇太子妃・雅子様がこの障害を患われたことでメディアでも取り上げられるようになりましたが、
当時、「適応障害ってなに?」と思った方も多いはずです。
適応障害とは文字通り、あるストレスに対して適応できなくなる障害。
そのストレスとは、私たちの誰もが遭遇し得る、日常生活の中にありふれた出来事が多いのです。
決して、特殊な環境にいる人だけがなってしまう病気ではありません。
A.適応障害を引き起こす原因
|
具体的な原因となるストレスとして挙げられるのは、
仕事や家庭、学校での出来事、恋愛、病気などがあります。
仕事での具体的な例では、以下のものが多いようです。
・職場の人間関係
・異動による環境の変化
・過度の仕事量
・責任の重さ
これらの出来事が単独の原因になっていることもあれば、
複数の出来事が重なって起こる場合もあり、様々です。
文字通り、「適応への障害」であり、環境へうまく順応できないことにより引き起こされます。
この障害の基本的な定義としては、症状が出る3か月以内の出来事が原因とされています。
うつ病やパニック障害は、ストレスの原因(ストレッサー)を取り去っても症状は治まらず、
治療が長引くことが多いですが、適応障害はこのストレッサーが比較的明確であり、
特定してそれを取り除くことができれば症状が続くことはありません。
|
B.適応障害の症状
|
適応障害の症状は、原因となったストレスと密接な関係があると言われています。
主たる症状としては、以下の4つです。
@暗い気持ちになったり、希望が持てないなどの「抑うつ気分」
A些細なことを必要以上に心配してしまう「不安感」
B遅刻や欠勤、粗暴行為といった「反社会的問題行動」
C頭痛・腹痛などの身体症状
これらが単独で出ることもあれば、いくつかの症状が組み合わさって出てくる場合もあります。
例えば、出社しようとすると、不安感が強くなり通勤途中で動悸が強くなり出社ができなくなる。
仕事への意欲が失われ仕事の効率が落ちる。職場でストレスを感じると涙が止まらなくなる。
集中力が低下してミスが増える…等々。
いずれにしても、社会生活の営みに支障をきたすことは間違いなさそうです。
さて、ここまで読んだ方の中には、
「同じようにストレスが原因なら、適応障害と外傷ストレス障害(いわゆるPTSD)はどう違うのか?」
と疑問に思われる方も多いと思います。
どちらも、心理社会的ストレッサーに対する反応であるという点では共通していますが、
後者は生死に関わる極度のストレス因子と限局されたものであるのに対して、
適応障害はどんなストレスでも発症のきっかけになり得るというものです。
つまり、誰でもなり得る可能性があるということです。
|
C.どんな人が適応障害になりやすいのか?
|
同じストレスを受けても適応障害になる人もいればならない人もいます。
一概に、どんな人がかかりやすいということは言いきれません。
起きたストレスをその人がどう理解し、意味付けをするかが各個人によって異なるからです。
これは、もちろん個人のストレス対処能力の違いにもよりますが、
受けたストレスとの「相性」も影響していると言われています。
つまり、Aという厳しいストレス下で適応障害にならなかったとしても、
Bというストレス下では発症する可能性があるということです。
つまり、「Bというストレスに適応できなかったのは、
その人にとってBというストレスが何らかの意味を持つものだから」と考えることもできるわけです。
このことは、下で述べる適応障害の治療法とも密接な関係があります。
|
D.適応障害の治療
|
適応障害の治療の中心となるのは、適応障害を引き起こしているストレスを同定すること。
そして、そのストレスが本人に対してどのような意味を持つのかを
明らかにしていかなければなりません。
その上でそのストレスに対する対処法を身につけ、ストレス耐性を上げていくわけです。
そうは言っても、ストレスが一時的なものではなく持続性のものであれば、
せっかく休職して治療しても、仕事に復帰したらまた症状が戻ってしまうかもしれません。
また、簡単に「ストレス耐性を上げる」と言っても、
認知行動療法などの精神療法によってストレスへの対処方法を体得するには時間がかかります。
そこで重要なのが、周囲によるサポートです。
家族や職場の上司・同僚が、本人のストレスについて理解を示し、
相談にのったり助言するなどして一緒にストレスに対処していくことが必要です。
このように身近な人の理解が得られることは本人の精神的な支えにもなり、
主体的にストレス対処方法を身に付けることができるようになります。
本当は、適応障害になってしまう前から適切な相談相手をもって一人でくよくよと考えないことが
大事だと言えますね。 しかし、多忙な現代社会の中では、
誰もが自分のことで精一杯で身近な人の変化に気を留めてあげる余裕がないのも現状です。
適応障害とは、そんな余裕のない現代社会がもたらした「現代病」とも言えるのかもしれません。
|
|